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詩(ポエム)

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マスカレード

作: 夏蝶

生きていく中で、気が付くと誰かに手渡された仮面。

その仮面には、渇いた笑顔が張り付いている。

どうやら仮面をつけずにこの舞踏会には参加できないようだ。


この舞踏会では、誰もが同じような仮面を身に着けている。

誰もが、誰かが望む自分を演じ、誰かが望んだダンスを踊っている。

相手の要望に応えられなければ、さよなら。

代わりの相手はいくらでもいる。


だが、ここでは仮面を脱いだ人、

踊るパートナーがいない人は退場させられる。

誰もがこの舞踏会から追い出されることを恐れていた。

この舞踏会からの退場は、死を意味するようなものらしい。


誰もが必死だった。代わる代わる相手の望む仮面を被り続け、

もはや誰が望んだかもわからぬダンスを踊り続け、

内側に響く悲鳴を無視し続けた。


気が付くと、仮面は剥がれないほど私の顔に張り付いている。

私とはいったいどんな顔で、どんな踊りを望んでいたのか?

周りを見渡しても自分と同じ顔と同じ踊りばかり。

他の誰でもない私を守るために仮面を着けたはずなのに、

私が誰よりも守りたかった私とは、

いったい誰なのかわからなくなっていた。


「私はいったい誰?」

しかし、そんな問いをかき消すように、

誰かが鳴らす音楽が私たちを踊るようにけしかける。


流れる音楽と相手に身を任せ、問うことを忘れ踊り続けていると

外側から流れる大きな音楽にかき消され、

内側に響いていた小さな悲鳴も問いと消えていった。


ここは、自分の存在を問うことが馬鹿らしいほど愉快な舞踏会だ。

私が誰だろうとそんなことはどうでもいい、

そう思えるほど愉快な舞踏会だ。


ここはその命尽きるまで、身を任せ踊り狂う世界。

より誰かを、そして誰よりも自分を欺いた者が笑う世界。

そう、ここは『現世』という題名のマスカレード。

※この詩(ポエム)"マスカレード"の著作権は夏蝶さんに属します。

作者 夏蝶 さんのコメント

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この詩(ポエム)へのコメント (2件)

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'17年9月16日 11:20

この詩(ポエム)を評価しました:タイトルいい

夏蝶さん
 こんにちは

>そう、ここは『現世』という題名のマスカレード。

この詩の中で『現世』という言葉を使った事で、この詩の中心になっているものがしっかりと表現されていると思いました。

夏蝶

'17年9月16日 22:10

むーさん
こんばんは
お返事が遅れてしまって申し訳ございません。

ご意見と評価いただいたことで、書いた自分自身でも
改めて感じる所があってとても勉強になりました。
評価、コメント共にありがとうございます。

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