詩(ポエム)
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どうぞこのまま
作: 波の音潮音
- カテゴリ:未分類
- 投稿日:'18年3月6日 15:23
- 表示回数:300回
- 総合評価:1
- この詩(ポエム)へのコメント:1件
二月の冷えた空気
宵闇に晒した背中を貴方の指先がなぞり それはやがて途切れる事のないメビウスの帯
夜風に震える古ぼけた磨りガラス 二人の熱が雫に変わり力無く滑り落ちてゆく
窓から見る東京の街並み
毳立つネオンの波が雨を喰みながら打ち寄せて私はまた貴方に墜ちて逝く
それはまるで雫の様に
それは 嗚呼 まるで雫の様に
だから
どうぞこのまま私だけを絡めていて
私以外誰も見ないで
くすんだガラス玉の様な瞳に泣きながら笑う私の顔が逆さまに映る
貴方の悪戯けた気紛れも安い嘘も私なら容易く飲み干せる
だから
どうぞこのまま私だけを絡めていて
貴方以外を探そうとする瞳と唇を塞いでいて
降り止まぬ冬の細雨がまた磨りガラスを曇らせてゆく
毳立つネオンの波がまた打ち寄せる
夜に二人が墜ちて逝く
※この詩(ポエム)"どうぞこのまま"の著作権は波の音潮音さんに属します。
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作者
波の音潮音 さんのコメント
冷たい雨が降るこんな日はあなたに側にいて欲しい。
明日叶うはずの幸せはいらないから
冷たい雨が降り止まないこんな日は
どうぞ私の側にいて何も言わず抱き寄せてください