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詩(ポエム)

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作: あきこ




可憐、朧気、儚げ、柔和とは
一体何を見ていたのだろう。

私の身体をえぐるようになだれ込んでくる桜。

思い込みで作り上げていた
デザイン化された丸みのある柔らかな輪郭線などはどこにもなく
枝先に向かうほど鋭く強さを見せる刺々しさ。

一輪ずつの軸は中心に向かって集約され鞠のように円を描き
それを一単位として房のように連なっている。
軽やかに跳ねる姿は何とも愛しいが
それが鋭い枝先でも、また流線的で壮麗なフォルムの上でも同様に
天真爛漫に調子はずれに舞い踊るのを見ていると
重心を奪われ浮き上がるような妙な気持に包まれる。


一片ごとから沸き立つエネルギーは
無遠慮に奔放にはじけ散り、乱反射を繰り返す。
それは次第に濃淡を生み出して、天地を巻き込むうねりと化す。
巻き上げては叩きつけ、風となって迫りくる。
滝のようにとどろき落ちるその様は、またあるいは豪雨である。
厳然と静粛の中を佇んでいるにも関わらず
紛れもなくこの花はうなりをあげ動き続けているのである。

朧げ、儚さ柔らかさと強さ凛々しさ猛々しさ
丸さと鋭さ
従順性と反発性
軽やかさと重厚さ
滑らかさと弾力性
静けさと荒々しさ

相反するすべてのものを桜はひとつに内包している。
その混ざり合わないひずみに人は
攪乱され、胸を締め付けられるのだろう。
目を逸らせなくなるのだろう。

怒涛の軽やかさ
この畳みかけるような迫力を受け止め切ることが私はできない。
自分の容量を超える美はただ辛いだけである。

桜とは恐ろしい。
桜とはただただ恐ろしい。
そういう花だと私は知った。




※この詩(ポエム)"桜"の著作権はあきこさんに属します。

作者 あきこ さんのコメント

 

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