詩(ポエム)
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思い切って彼女に告白した後は!
作: 杉菜まゆか
- カテゴリ:片想い
- 投稿日:'20年7月8日 05:20
- 表示回数:189回
- 総合評価:2
- この詩(ポエム)へのコメント:3件
ショップ店員の彼女の恋した
トラブル続きの僕
さっそく勇気を振り絞って
誘うことにチャレンジ
「こんにちは 僕のこと覚えてます?」
彼女は愛想笑いをしながら
「はい 何でしょうか」
あくまでも事務的口調
「いろいろ教えてもらったおかげで
助かりました。お礼のしるしです。
もしよければ使って下さい」
ティッシュの中に 忍ばせておいた
小さなメモ
「あなたに出会えたおかげで
僕の人生に 劇的変化が起こりそう
あなたのことを もっと知りたい
そしてできることなら わかち合いたい
駅前のカフェで待ってます」
僕は指定した時間に 彼女を駅前のカフェで待った
五分待っても来ない
なんと 雇われ店長(以前は雇われおっさんなんて
失礼千万な呼び方をしていたが、いちゃもん客相手の
見事な応対にすっかり見直した)が
ドアを開け カウンターで僕と同じサイフォン珈琲を
注文した途端に 僕の隣に座った
僕は思い切って声をかけた
「いやあ この前はいちゃもん客相手に見事な逆転劇でしたね。
あの客も 黙って帰っていきましたね。
いい世間勉強させて頂きました」
雇われ店長は、ちょっぴり照れた表情で
「ありがとうございます。まあ、どこへ行っても
クレイマーっているんですけどね」
一息ついて、ため息交じりに告白
「僕たちの仕事って、情報を取り扱うでしょう。
だから お客さんと個人的に会ってはならないんですよ。
メルアドも教えた時点で、解雇される可能性大。
たとえ、近所の人とも挨拶程度以上の会話をしちゃいけないし、
誘われても行ってはならないのです」
ひょっとして雇われ店長は、僕が彼女を誘ったことを
知ってるのかな?
※この詩(ポエム)"思い切って彼女に告白した後は!"の著作権は杉菜まゆかさんに属します。
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作者
杉菜まゆか さんのコメント
やっぱり雇われ店長は大変ですね。