携帯版 歌詞GET

みんなの歌詞GET   ようこそ ゲスト さん   メンバー登録(無料)   ログイン  

投稿した詩(ポエム)にコメントがもらえるコミュニティ

詩(ポエム)

[広告]

妖精の集う晩

作: ウィティ

そっとそっと見て
今宵は満月
闇の森のそのまた奥に
静かに広がる湖
月の光が もうすぐ春の訪れる寒いこの森の夜を
どこまでも青く青く照らしている

謎めいた白い光の粉を振りまきながら
登場する妖精たち
湖上に金色の影 銀色の影
歌って 踊って 笑って泣いて

私を見つけた人懐こい何人かが
耳元でたくさんおしゃべりをする
まるで蜂の唸り声みたいね 早口で楽しそうなの

私が答えるのを少しだけにすると
じれったそうに目の前をひらひら行ったりきたり

ごめんね
私 妖精じゃないから
あなたたちの素敵なおしゃべりには
ついていけないんだ
楽しいことも
悲しいことも
嬉しいことも
悔しいことも
妖精の世界だけのもの
森の外にある私の生活には
関係がないものね

愛し合うことも
憎みあうことも
友情も
悪意も
あなたたちは あなたたちだけの世界で
厳かに完結してしまっている

遠い昔
妖精になりたくて
一晩この森で妖精と戯れた女の子がいて
妖精と同じ朝露を飲み
妖精と同じ格好をして
二晩目の深夜に 湖に引きずり込まれた
遺体はただの人間の水死体で
妖精になれた女の子の姿は
誰も知らない

そんな話を思い出しながら
私は妖精に背を向け
カンテラを掲げて
暗黒の森を抜けていく

※この詩(ポエム)"妖精の集う晩"の著作権はウィティさんに属します。

作者 ウィティ さんのコメント

長くなっちゃったな。
でも、どうしても書きたい内容でした。不調。

この詩(ポエム)の評価
評価項目評価数
深い 2
合計 2
[広告]

この詩(ポエム)のURLとリンクタグ

この詩(ポエム)のURL:
この詩(ポエム)のリンクタグ:

この詩(ポエム)へのコメント (3件)

ゆん♪

'11年3月16日 16:59

この詩(ポエム)を評価しました:深い

遺体はただの人間の水死体で

ちょっと切ないですね><
でも妖精になれたのかな?

不思議な感じの詩ですね^^

ウィティ

'11年3月16日 23:33

>>ゆん♪さん

初めまして。
津波被害が出た今から見ると随分不吉な詩を書いたなあと思います。
どうでしょう、少女が妖精になれたかどうかは分かりません。妖精と人とは違う生き物ですから私自身は否定的ですね。
でも、人によっては、肯定的な読みができるのかも。

ご感想ありがとうございました。

ふぁpha

'12年6月20日 22:25

この詩(ポエム)を評価しました:深い

幻想的な雰囲気ですが、妖精の真似をした女の子が残酷な結果に陥るところは、アンデルセンの「赤い靴」を想起します。ウィティさんの中では、想像と現実との間に明確な区切りが引かれていて、現実の方を強く意識されているのかなと思いました。

コメントを書く

登録済みのユーザーは ログイン してください。
登録済みでない方は 新規登録 してください。

新規メンバー登録(無料)
第4回みんなのライトノベルコンテスト「しまのわライトノベルコンテスト」
  • 公式サークル みんなの歌詞
  • 公式サークル みんなの詩(ポエム)
  • 公式サークル みんなの小説(ノベル)
  • 公式サークル みんなのイラスト
  • 公式サークル みんなの写真(フォト)

ランキング

※ここでは2018年5月17日のデイリー表示回数ランキングを表示しています。※同順位者が多すぎる場合はすべてを表示しきれない場合があります。

サポートサイト

J@P