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詩(ポエム)

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ひまわり

作: ジョコビッチチ


その男は夜明け間近の午前五時くらいに街を出ていったー

一人始発列車を駅のホームで待つ姿を駅員に目撃されている。

夏から秋に差し掛かるまだ蒸し暑さが残る未明に、
彼は人を殺めた。

わだかまりの残る遺恨が血塗られた刃の切っ先を
そのままTableの上に置いたままだった。

警察が駆けつけた頃には、家主も近所の人達も家の外に
集まってきていた。

彼らを掻き分けて小生は現場に赴くー

 害者は一人。けれど争った形跡はない。顔見知りの犯行と断定された。

 そして、害者には幼子が居ることがわかった。

 幼子は物陰に隠れて、害者が刺されるところを目撃していた。

 わなわなと震え、今にも泣き出しそうなのをぐっと堪えている。

 暗い室内だったらしく犯人の顔は見えなかったと言う。

 ただ、怖い、怖い、と泣き震えていた。














  それから十二年ー

「七恵ちゃん電話よ」 と、バイト先のおばちゃんから呼びかけられた私は、
電話に出ました。
携帯は持っているけど、それ、へはかかってこなかったので、不審に思った。
「はい、吉崎です」
「あっ、藤堂と言います。仕事中すみません。あの、いきなりですが、今夜、
あいてませんか?」
「あのう、藤堂さんのことよく分からないので、会うことはできません」
「いや、その・・・吉崎さんのお父さんのことでちょっと知りたいことがあって」
「私の父親は昔・・・」
「その昔のことで、知りたいことがあるんです」
私はまだ彼のことを疑っていて、会うことにためらいました。
だけど、父のことを知りたいと告げられると、無性に気にかかってしまう。
まだ犯人は捕まってもいないのに。







夜、ファミリーレストランで彼女と会う約束をした。
いきなり、だったことをまず謝ろうと思う。本当に彼女に悪いことをしている。
俺の父親は十二年前から失踪していた。
母は幼かった俺に、「父は遠いところへ行った」と言い続けていた。
はじめはそれを信じていたけど、物心ついた頃から嘘だと悟った。
大学の図書館である日、昔の新聞に目を通す機会があった。
その社会面に、気になる記事があった。
父が失踪したちょうどその頃、遠いところで殺人事件が起こっていた。
その記事をきっかけに、俺は一人で各地で調べた。
そうして、彼女のところへ行き着いた。
「遅くなってごめん。けれどまだ藤堂さんのこと信じてなくて」
着座していきなり切り出した。
「うん。それは当然のことだよ。こんなことは良くないと思ってる。本当にごめん」
俺たちはカフェオレを頼んだ。
「私の父のこと・・・どこで知ったのですか?」
「昔の新聞で知った。俺の父さんと関係あるかもしれないんだ」
「あなたのお父さん?」
「ちょうど、事件があった頃に失踪してるんだ」
「でも、それって。奇遇ってこともあるでしょ?」
「ああ、しかし、一つだけ手がかりがあるんだ。遠い俺のところに
事件の犯人を追っている刑事が聞きとりに来ていたんだ。俺が幼い頃に」
「刑事・・・」
「そうだよ。何も関係なければ刑事なんてこないだろ。だから何か関係
あると思って」
「でもどうして私に」
「何か知っていること、話してほしいんだ」
「で・・・でも、それは」
「大事なことなんだ。父のこと知りたいんだ」
「そ、それは・・・私は、何も知らないの本当に」
「でも、  君はあの時、目撃したんだよね? 」
「や、やめて!」
そういきり立ち、叫ぶと、息を荒げて激しく動揺していた。
この時、俺はまだ、彼女の心の傷を、理解してはいなかったー











定年間近の老耄に何ができるというのか?
はは、そう言いつつ自問自答しながら街を散策するのも悪くない。
まだ時効まで充分あるというのに、心は何故か焦りを感じている。
予想だにしない、出来事が振りかかる予兆というものは
突然訪れる夏のスコールと似たところがある。
そう、今日のここ、新宿界隈にも激しいスコールが襲っている。
今年は特に暑い。
いつまで続くのかこの真夏は。

昔、あの通り一面に咲き誇る、向日葵がこうべをたれている
光景の中を、若い刑事と二人で歩いたものだ。

「あれは物取りでもないな」
「当たり前ですよ」
「なぜそう言い切れる」
「争った形跡もないですし、テーブルに座ったままの犯行だからです」
「そこだよ」
「はぁ」
「なぜ、テーブルに座ったままなんだ」
「そういえば・・・」
「それと見たかあれ?」
「あれって」
「役所で取り寄せた戸籍謄本だよ」
「確かに・・・複雑ですよね」
「それに可哀想に」
「あの娘ですか」
「養女だなんて・・・」


富良野の街にも同じ向日葵は、太陽を向いていたー

つづく。







  

※この詩(ポエム)"ひまわり"の著作権はジョコビッチチさんに属します。

作者 ジョコビッチチ さんのコメント

詩を書く予定だったけど、なんか小説風になってもうた・・・(-_-;)

一回で終わる予定が、なんか続くことになってもうた・・・(-_-;)

ってここ、小説のコーナーちゃうし。でも小説でもないから仕方がないか。。。

ってか、続くかどうかもわからんから。

なんかよくありがちな話ですまないです。

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この詩(ポエム)へのコメント (3件)

__

'11年9月16日 01:42

この詩(ポエム)を評価しました:おもしろい

続き読みたいですね〜。ムムム…。

ジョコビッチチ

'11年9月16日 15:58

>HIDEO。さん

コメントありがとうございます^^

続き、作りたいけど・・・すでに構想に穴が(-_-;)
なんとか乗り越えたいです。

黒いねこ

'11年9月25日 18:15

この詩(ポエム)を評価しました:おもしろい

続きが気になります。

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